名湯はやっぱり違う!全国の超有名温泉が愛され続ける理由

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温泉大国・日本。各地に個性豊かな名湯が点在していますが、中でも“超有名温泉”と呼ばれる場所には、時代を超えて人々が惹かれる理由があります。

アクセスの良さ、風情ある街並み、身体に染みわたるような湯質。そして、心を解きほぐしてくれる“非日常のひととき”。
ただ「お湯に浸かる」だけではない、温泉地ごとに積み重ねられてきた歴史と魅力がそこにはあります。

今回は、その中でも特に多くの旅行者から長年愛されている、全国を代表する3つの有名温泉地にスポットを当ててご紹介。
「行ってよかった」「また行きたい」と言われ続けるその理由を、温泉地ごとの特徴とともにお届けします。

次の旅先候補に、ぜひ加えてみてください。

1. 【草津温泉(群馬県)】日本三名泉のひとつ、“湯力”がすごい温泉地

「一度は行くべき温泉」として必ず名前が挙がるのが、群馬県の草津温泉。

「草津よいとこ一度はおいで〜♪」の歌でも知られ、自然湧出量が日本一を誇る温泉地です。なんと毎分3万リットル以上の湯が自然に湧き出ており、全国にあるほとんどの温泉が加温・循環式であるのに対し、草津は100%かけ流しが当たり前という贅沢ぶり。

泉質は強い酸性で、殺菌力が高く、古くから「恋の病以外には効く」とまで言われたほど。
湯畑の湯けむりと硫黄の香りに包まれながら散策するひとときは、どこか別世界にいるかのような感覚に。

名物「湯もみショー」や温泉まんじゅうなど、温泉街らしい体験も充実しており、温泉そのものを“体験”として楽しみたい人におすすめの名湯です。

2. 【別府温泉(大分県)】
湯の町をまるごと楽しむ“地獄めぐり”と多彩な湯

九州・大分県の代表格といえば、言わずと知れた別府温泉。

8つの泉源エリアに分かれている「別府八湯」と呼ばれる温泉郷で、湧出量は草津に次ぐ日本第2位。しかもその泉質は多様で、日本にある11種の泉質のうち、なんと10種類が楽しめるというから驚きです。

中でも有名なのが「地獄めぐり」。コバルトブルーの海地獄や、血の池地獄など、見て楽しむ温泉の文化が根づいており、“温泉テーマパーク”とも言える観光要素の高さが別府の大きな魅力。

また、地元の人が通う“共同浴場”の多さも特徴で、数百円で入れるレトロな温泉も数多く点在。観光も地元の雰囲気も同時に味わえる、まさに“温泉好きの天国”です。

3. 【道後温泉(愛媛県)】日本最古の湯と“千と千尋”の幻想空間

「日本最古の温泉」として名高いのが、愛媛県の道後温泉。

その歴史はなんと3000年とも言われ、古事記や万葉集にも登場する由緒ある名湯です。

象徴的なのが、国の重要文化財にも指定されている「道後温泉本館」。レトロで重厚な木造建築は、スタジオジブリの『千と千尋の神隠し』の湯屋のモデルのひとつとも言われており、建物を見るだけでも感動もの。館内で浴衣を着て休憩したり、坊ちゃん団子を味わったりと、時間がゆっくり流れます。

泉質は無色透明でクセがなく、肌にやさしい“美肌の湯”としても人気。旅の疲れをほっと癒すやわらかいお湯は、まさに“ほっとする名湯”。

松山城や道後ハイカラ通りなど、周辺の観光も充実していて、「温泉+街歩き」を楽しみたい人にぴったりのスポットです。

名湯には理由がある。行ってわかる“満足度の高さ”

超有名温泉は、どこも観光地化されていて混雑してそう…というイメージがあるかもしれません。
しかし実際には、長年選ばれ続けているからこその魅力と安心感が詰まっています。

  • 草津:湯の質と体験が主役

  • 別府:種類の豊富さと湯文化の奥深さ

  • 道後:歴史と物語に包まれる非日常感

名湯は、ただの観光地ではなく、“温泉”という文化そのものを楽しませてくれる場所。
一度行ってみれば、「やっぱり有名になるだけのことはある」と実感できるはずです。

次の旅行では、ぜひ王道の温泉地を訪れて、五感で味わう“日本の湯の魅力”を再発見してみてください。